Windowsユーザが感じたWindowsとMacの違い

キーボード編

まずキーボードが違う。左下の方がなんか違う。しかもかすかな記憶にあるリンゴマークのキーは最近では四つ葉っぽいマークになったようだ。*1
この辺のキーがなんなのかさっぱりわからない。


キーボード使いとしてはMacであっても可能な限りキーボードで操作がしたいのでこれを覚えることになるわけだが、組み合わせ以前にキーのマークが覚えられないw
MacでもWindowsと同じようにメニュー項目の右にショートカットキーが表示されているのだが、基本的にこのマークで表記されているので、どのマークがどのキーなのかわからないと押しようがない。


とりあえず、

  • command:存在だけは知ってたのですぐに覚えられた。
  • control:コントロールコードの表記と同じなのでわかる。
  • option:分岐してるっぽいイメージから無理矢理オプション(Alt)と覚えた。
  • shift:これも上矢印で表現するケースは他にもあるので覚えられた。
  • caps:Shiftと似ていて紛らわしい。
  • tab:これも右矢印に縦棒で表現するケースはあるのでなんとか。しかし右矢印と間違えそう。
  • return:これもよくある表現なので大丈夫。
  • enter:え、Returnとは違うの?
  • delete:iPhoneで覚えたw
  • escape:電源マークかと思った。脱出してるっぽいイメージで覚えればいい?
  • pageup/pagedown:ただの矢印ではないことにとっさに気づけるかどうか。というかMacBookにはそもそもキーがない。
  • home/end:斜めの矢印からは連想できない。というかMacBookにはそもそも(ry
  • arrows:普通に矢印なので当然わかるが、上記の類似表現があるので不安である。

あとbackspace(fn+delete)は逆のマークで表すとかなんとか。まぁ削除する方向を考えればわからなくもない。


こうやって順に見る分にはわからなくもないんだけど、ショートカットキーとしてcontrol+command+optionとか並んでたりすると一体どれを押せばいいのかとっさにはわからない。
まぁ慣れるしかないね。

キーの役割

で、各キーの役割なんだけど、基本的にWindowsでCtrl+なんとかだったやつはcommand+なんとかになるケースが多いみたい。
Ctrl+Nで「新規○○」、Ctrl+Oで「開く」だったのがcommand+N、command+Oみたいな感じになってる。コピペもcomannd+C/X/Vだ*2
イメージ的にWinキーに対応しそうだが違うようだ。ただ、Windows向けのキーボードを使う時はWinキーをcommandキーにして使うらしい。


control自体は第二の修飾キーといった感じだったり、Spotlight呼び出しみたいにもっとグローバルなホットキーに使われたりするみたい。
optionも似たような感じ。こっちのほうがより他と組み合わせる修飾キーっぽい。option+command+Tみたいな感じで。


ちなみに、各キーの由来と考察についてはこのサイトが興味深かった。


alt, meta and cmd keys - Vox
http://kosugi-tomo.vox.com/library/post/alt-meta-and-cmd-keys.html

ウィンドウを閉じる?アプリを終了する?

ウィンドウを閉じるキー操作はcommand+Wになる。
これは昨今のタブ系アプリ(ブラウザとか)でタブを閉じる操作(Ctrl+W)に似てるので比較的すんなり受け入れられる。
Windowsでいうとタブ型やMDIアプリのCtrl+F4に相当する。


が、Macはウィンドウを全て閉じただけではアプリが終了せずに残っていてメニューバーだけ生きた状態になるので、本当に終了する場合はcommand+Qを使うことになる。
WindowsでいうとAlt+F4に相当する。

ショートカットキー編

キーつながりってことでショートカットキー。
Macではシステム環境設定の中にショートカットキーの設定が含まれていて、ここで任意のアプリケーションの任意のメニュー項目に対してキー設定ができるようになっている。
アプリが独自に用意してようとなかろうと、メニュー項目にさえなってれば勝手にキーが割り振れるんだからすごい。感動した!

マウス編

Windowsは2ボタン。最近は4ボタンとか5ボタンとかインフレ中。
Macは1ボタン。だけど2ボタン以上のマウス繋げば普通に右クリック(Mac的には右じゃなくて副ボタン)できるし、ホイールも使える。
1ボタンでやるときはcontrol押しながらクリック。トラックパッドの場合は2本指タップで。

ディレクトリ上書き編

まずこんなツリーがあったとする。

.
-- a
`-- foo
-- x.txt
`-- y.txt
`-- b `-- foo |-- y.txt `-- z.txt

この状態でWindowsエクスプローラでa\fooをドラッグしてbの中にドロップすると、fooの中身が合わさって、結果としてこうなる(上書きするかどうか聞かれて上書きする場合)。

.
-- a
`-- b `-- foo |-- x.txt a\fooから来たやつ |-- y.txt a\fooから来たやつで上書き(元々あったy.txtはなくなる) `-- z.txt b\fooに元からあったやつ

このように両者の内容が合わさって、衝突するやつだけ確認ダイアログが出てきて上書きするかどうかを決める。
ところがMacの場合、このようなファイル単位の処理ではなくディレクトリ単位の上書きになるようで、こんな感じになる。

.
-- a
`-- b `-- foo |-- x.txt a/fooから来たやつ `-- y.txt a/fooから来たやつ(元々あったy.txtはなくなる) 元々あったz.txtは無くなる!

x.txtとy.txtはまぁいいとして、z.txtがなくなっている。Windowsユーザとしてはこれは驚きだ。というかファイル消失した\(^o^)/
要するにディレクトリ単位で上書きされるわけだ。


これはちょっと気をつければa/fooの中身を全選択してコピーすることで同じことができそうな気がするけど、a/fooの中にディレクトリがあったらやっぱりダメだよね。
もうターミナルからcpとかでいいかなぁw

ゴミ箱編

Windowsはごみ箱でMacはゴミ箱です。……とかいうのはどうでもよくてw
Windowsの場合は異なる場所にある同名のファイルでもちゃんと保存されてて元のファイル名で復元できるんだけど、Macの場合はゴミ箱に放り込んだ時点で同名のファイルがあると「元のファイル名+" HH-MM-SS".元の拡張子」みたいなファイルにリネームされちゃって、ゴミ箱からサルベージした時もそのファイル名のまま。
ちなみに、復元先に同名のファイルがあると上書きするかどうか確認される。
そして元あったディレクトリが存在しない場合、「戻す」操作はできない。まぁ普通にコピーすればいいんだけど。


もう一点、Windowsではごみ箱の中で削除すると今度こそ本当に削除されるわけだけど、Macのゴミ箱ではそういった操作はなくて、普段削除するのと同じコマンドcommand+deleteは「戻す」に割り当てられている。
実はこれに気づかずにがしがし消しているつもりであちこちにゴミをばらまくということをやってしまったw


個別にゴミ箱の中身を削除する方法はないようで、ゴミ箱の中身を全て空にすることしかできないっぽい。
コマンド叩いて.Trashの中身消したらいけるのかもしれんけど。

タスク切り替え編

WindowsではAlt+Tabでウィンドウの切り替えができてMacでも概ねその通りなんだけど、command+tabで切り替えられるのはアプリケーションという単位だったりする。
なのでテキストエディットが3つ開いてる、といった状況でcommand+tabを押しても3つのウィンドウは切り替えられない。
同アプリ内でのウィンドウ切り替えはcommand+F1を使うらしい。


が、command+F1でウィンドウが切り替わらないアプリもあったりするし、まずはアプリを切り替えてそれからウィンドウを切り替えて、という二段階の操作になるのが煩わしい。
Witchという有償アプリを使うとWindowsのようにウィンドウも含めて切り替えが出来るようになる。
他にも無償アプリであるみたいだけど、今のところcommand+tabを置き換えられるのはWitchだけ?*3


ちなみにcontrol+F4で「一番手前または次のウィンドウを操作対象にする」っていうウィンドウ単位の切り替えができるんだけど、これはWindowsだとAlt+Escに近い動作。
画面中央に一覧が出るんじゃなくて押した瞬間にウィンドウが切り替わっちゃう。まぁこれでもいいんだけどね。


世間ではこういうソリューションを採るみたい。

  • Witchを購入する。
  • 無償の同類アプリで異なるキーバインドで使う。
  • ひとつのアプリで何枚もウィンドウ開かない。
  • Spacesでデスクトップごとに開いて丸ごと切り替える。(大胆だな。というか解決になってなくね?)


まぁこの辺は文化の違いだし、慣れるしかないかねぇ。
そもそも何でもタブ化されてる昨今のアプリだって、いったんアプリを切り替えてからタブを選ばないといけないんだから似たようなもんだよな。

インプットメソッド編

MS-IMEもひどいが、ことえりは輪をかけてひどい。
変換精度もさることながら操作性がひどすぎる。shift押しながら入力したら英数、みたいなのもできないし。


あとデフォルトではIMの状態をアプリケーションやウィンドウごとに覚えてくれなくてシステム全体で状態が共有されるので、ターミナルでコマンド打ちつつテキストエディタで文章編集みたいなことやってると、英数とかなを間違って打ち込んでしまう。
これについてはいちおう入力ソースのオプションで「書類ごとに異なるものを使用」にするとウィンドウごとに覚えてくれるようなんだが、新しいウィンドウは直前の状態から始まるので、「とりあえずIMEがオフの状態から始まる」Windowsとは若干勝手が違ってまだ慣れない。

メニューバー編

相違点として挙げられる代表ともいえる内容なのですっかり忘れていたがいちおう書いておこうw
Windowsは個々のウィンドウの上部にくっついているが、Macの場合は共通のやつが常に上に鎮座していて、そこが現在アクティブなアプリケーションによって切り替わる。
Windowsのタスクトレイ的な常駐アプリや時計もここにくっついてるけど、タスクスイッチはDockが扱う。


ちなみにこのメニューバーへはcontrol+F2で、Dockへはcontrol+F3でアクセスできる。
Windowsの場合、タスクバーへはWin+Tabでタスクスイッチへ、そこからTabでクイックランチやタスクトレイに移動できる。タスクトレイへはWin+Bで一気に行くこともできる。

ファイラー編

ファイルを通常のコピペ操作でできるのはExplorerもFinderも一緒なんだけど、Finderはカットが出来ないのでキーボードでは「移動」ができない。
コピーしてから削除するのは操作の面でも処理内容の面でも非効率的すぎる(なんでもかんでもキーボードでやるなって?)

デスクトップ検索編

Windowsの検索はまるで使えないんだけど、Spotlightはかなり使える。アプリケーションの実行もできるし、辞書も検索してくれるし便利。
QuickSilverとか入れたけどただのランチャーならSpotlightだけでも十分な気がする。
って、WindowsWindowsサーチとか入れたらいいのかな? 以前入れたらおかしくなってすぐ消したんだけどw

オンラインソフトウェア編

Windowsはゴミアプリも多くて宝石を見つけ出すのが大変だけど、フリーでも結構いいものが揃う。
Macは同程度のクォリティを求めると有償のものが多い気がする。PayPal必須みたいな?
まぁまだ探すのに慣れてないだけかもしれないけど、今のところそんな印象を受けたというだけ。

Apple製ソフトウェア編

Windows版のQuickTimeとかiTunesとかうんざりするぐらい凶悪な重さなのに、さすがというか当然というかMacだとサクサクすぎて感動する。
Windows版は悪意でやってんのか?と思いたくなるけど、これはUI周りを独自コントロールで実装してたりするのに起因するのかなぁとぼんやり思ったり。この辺のもっさり感はMozillaプロダクツにも通じるものがあるよね。

バックアップ編

と書いてみたもののどっちも使ったことがないのでわからない。
Windowsの場合はシステムツールのバックアップ、MacはTime Machine。タイムマシンとか何かかっこいい!

*1:詳しくはhttp://en.wikipedia.org/wiki/Command_keyを参照。

*2:他にも保存がS、プリントがPとかだいたい似たような感じ。面白いのは環境設定がcommand+,で統一されていることかな。

*3:command+tabはショートカットキーの設定でいじれない