Raspberry PiにXDMCPでログインする
前回はVNCで接続できるようにしてみたが、これだと毎回sshでログインしてからvncserverを起動しないといけないので、今回はもう一歩進んでログイン画面からリモートで接続できるようにしてみる。
前準備(Macの場合)
今回のXDMCPによるログインは、前回のような「サーバへの接続」ではできないのでX11を利用する。
Mountain LionからはX11が同梱されなくなったので、XQuartzを入れる。
dmgパッケージなのでちゃちゃっと入れちゃおう。
XDMCPを有効にする
Raspbianには既にLightDMが入っているので設定を変更するだけ。
# 念のためバックアップを取ってから編集 sudo cp /etc/lightdm/lightdm.conf{,.orig} sudo -e /etc/lightdm/lightdm.conf
- [LightDM]にxserver-allow-tcp=trueを追加
- [XDMCPServer]のenabledのコメントを外してtrueに変更
その他はデフォルトでもいいけど、興味があったら設定ファイル内のコメントを読んでみて。
[LightDM] #start-default-seat=true #greeter-user=lightdm #minimum-display-number=0 #minimum-vt=7 #user-authority-in-system-dir=false #guest-account-script=guest-account #log-directory=/var/log/lightdm #run-directory=/var/run/lightdm #cache-directory=/var/cache/lightdm #xsessions-directory=/usr/share/xsessions #xgreeters-directory=/usr/share/xgreeters xserver-allow-tcp=true ← これ追加 [XDMCPServer] enabled=true ← trueにする #port=177 #key=
diffはこんな感じ。
--- lightdm.conf.orig 2012-12-27 01:37:34.031485019 +0900 +++ lightdm.conf 2012-12-27 02:47:16.140862964 +0900 @@ -25,6 +25,7 @@ #cache-directory=/var/cache/lightdm #xsessions-directory=/usr/share/xsessions #xgreeters-directory=/usr/share/xgreeters +xserver-allow-tcp=true # # Seat defaults @@ -99,7 +100,7 @@ # it can be a word and the first 7 characters are used as the key. # [XDMCPServer] -#enabled=false +enabled=true #port=177 #key=
LightDMを起動する
runlevel 5*1で起動するか、lightdmを起動する。
sudo service lightdm start
OS起動時に自動的に起動させるならinittabでrunlevel 5とかにしておけばよさそう。試してないけど。
たぶんraspi-configでGUIブートにしてもいいんだろうけどやったことないのでよくわからない。
ここでやった設定上書きされちゃったりするのかな。
Macから接続してみる
ターミナルからXquartz -query
を実行する。
Xquartz -query IPアドレス
しばらくするとログイン画面が表示される。
どうもMacではルートウィンドウがないっぽいので*2、ダイアログと上のバー以外はMacのデスクトップが透けてるけど、ログインするとRaspberry Piのデスクトップが出てくる。
ルートウィンドウがある場合はlightdm-gtk-greeter.confで指定されてる背景色になるんだけど、これはMacの壁紙がそのまま見えてるw
なんか英語なんだけど
GDMからのログイン時は.profileとか.bashrcとかが読み込まれないので、.xsessionrcに書いておく。
export LANG=ja_JP.UTF-8
この辺いまいち知識が足りなくてよくわかってないんだが、.xprofileとか.xinitrcとか似たようなのいっぱいありすぎる。